Hyperliquidで初めての無期限先物ポジションを建てる方法

2026年5月6日

無期限先物(Perps)は、かつてはプロのトレーダー向けの取引手段でした。現在は Hyperliquid によって、アカウント登録なしで利用できる、完全オンチェーンの分散型プラットフォーム上でも取引できるようになっています。

この記事では、無期限先物が初めての方向けに、Hyperliquidで最初のポジションを建てるまでの流れを、基本から順番に解説します。取引中も資金は取引所に預けるのではなく、自分のウォレットで管理する形になります。

無期限先物の基本:建玉前に理解しておきたい3つのこと

無期限先物とは

無期限先物とは、満期日のないデリバティブ契約です。価格上昇を見込む「ロング」、価格下落を見込む「ショート」のどちらも選べ、レバレッジを使ってポジションサイズを大きくすることもできます。

現物取引とは異なり、対象資産そのものを保有する必要はありません。必要なのは証拠金で、Hyperliquidでは主にUSDCを証拠金として使用します。

Hyperliquidの詳細な仕組みは、公式ドキュメントを確認してください。

レバレッジとは何か

たとえば100 USDCを証拠金として入れ、10倍のレバレッジを使うと、1,000 USDC相当のポジションを持つことになります。

価格が有利な方向に1%動けば、利益は10 USDC、つまり証拠金に対して10%になります。一方で、価格が不利な方向に約10%動くと、証拠金の大部分または全額を失う可能性があります。

レバレッジは利益だけでなく損失も拡大します。初心者ほど、低いレバレッジから始めることが重要です。

強制決済(清算)

損失が証拠金に近づくと、システムはポジションを自動的に強制決済します。これは損失がさらに拡大し、口座残高を超える事態を防ぐための仕組みです。

そのため、清算価格を理解しておくことは、無期限先物のリスク管理において非常に重要です。この記事の後半で、どこで確認できるかも説明します。

ポジションを建てる前の準備

  • ウォレットをHyperliquidに接続し、USDCを入金しておきます。ブリッジ入金については前回の記事を参考にしてください。
  • OneKeyハードウェアウォレット、またはOneKey Appを使用していることを確認します。各取引をデバイス上で再確認することで、不正な署名リクエストへの対策になります。
  • 最初のポジションは、50〜100 USDC程度の少額から始めることをおすすめします。まずは画面や注文の流れに慣れることを優先しましょう。

実際の運用では、OneKey AppとOneKey Perpsを使うと、ウォレット管理からオンチェーンのPerps取引までを同じワークフローで進めやすくなります。初めての方は、まず少額で操作感を確認するのが現実的です。

ポジションを建てる手順

ステップ1:取引ペアを選ぶ

Hyperliquid Appを開くと、左側のサイドバーに取引可能な無期限先物ペアが表示されます。BTC、ETHのほか、多くのアルトコイン銘柄も選択できます。

取引したい銘柄をクリックすると、その銘柄の取引画面に移動します。

初心者は、まず流動性が高いBTC-USDまたはETH-USDから始めるのが無難です。流動性が高いほど、一般的にスリッページは小さくなりやすいです。

ステップ2:取引画面の構成を理解する

Hyperliquidの取引画面は、主に以下のようなエリアに分かれています。

  • 価格チャート
  • 板情報、または直近の約定履歴
  • 注文パネル
  • 現在のポジション表示
  • 未約定注文や取引履歴

まずは、どこにポジション、清算価格、損益が表示されるのかを確認しておきましょう。

ステップ3:注文内容を設定する

右側の注文パネルで、以下の項目を設定します。

ロング / ショート

相場が上がると考える場合は「Buy / Long」を選びます。相場が下がると考える場合は「Sell / Short」を選びます。

注文タイプ

  • 成行注文(Market):現在の市場価格で即時に約定します。すぐにエントリーしたい場合に使います。
  • 指値注文(Limit):自分が買いたい、または売りたい価格を指定し、市場価格がその水準に到達するまで待ちます。スリッページを抑えやすく、手数料面でも有利になる場合があります。

証拠金とレバレッジ

投入する証拠金(USDC)を入力し、レバレッジスライダーで倍率を設定します。注文パネルには、通常以下の情報がリアルタイムで表示されます。

  • ポジションサイズ(Position Size)
  • 予想清算価格(Liquidation Price)
  • 想定される取引手数料

初回は2倍または3倍程度の低レバレッジから始めることをおすすめします。取引画面やリスク表示に慣れてから、必要に応じて調整しましょう。

ステップ4:注文を送信し、ウォレットで確認する

注文内容に問題がなければ、「Place Order」をクリックします。

OneKeyハードウェアウォレットを使用している場合、デバイス画面に署名リクエストが表示されます。金額、操作内容、接続先を確認したうえで、デバイス上のボタンで承認してください。

ソフトウェアウォレットを使用している場合も、ポップアップの内容が自分の意図した操作と一致しているかを必ず確認してください。不明なサイトで安易に署名しないよう注意が必要です。フィッシング攻撃については、OWASPの説明なども参考になります。

OneKey Perpsを利用する場合も、基本は同じです。ウォレットで内容を確認し、理解できる操作だけに署名することが重要です。

ステップ5:ポジションを確認する

注文が約定すると、画面下部の「Positions」タブにポジション情報が表示されます。主に以下の項目を確認できます。

  • エントリー価格(Entry Price)
  • 現在の未実現損益(Unrealized PnL)
  • 予想清算価格(Liq. Price)
  • 現在の証拠金率(Margin Ratio)

特に清算価格と未実現損益は、取引中にこまめに確認しましょう。

手数料について

Hyperliquidでは、Maker / Taker方式の手数料体系が採用されています。具体的な料率は、公式ドキュメントの手数料ページで確認してください。

一般的に、指値注文で板に流動性を提供するMaker注文は手数料が低く、場合によってはゼロに近いこともあります。一方、成行注文のように既存の板を消費するTaker注文は、手数料がやや高くなります。

頻繁に取引する場合は、指値注文を活用することでコストを抑えやすくなります。

初心者がよくやりがちなミス

清算価格を見落とす

ポジションを建てる前に、必ず清算価格を確認してください。通常の値動きで簡単に清算されるような設定になっていないかを確認することが大切です。

レバレッジを高くしすぎる

高レバレッジは利益の可能性を大きく見せますが、清算までの距離も短くなります。初めての取引では低レバレッジを使い、損失許容範囲を明確にしておきましょう。

資金を一度にすべて投入する

全資金を1つのポジションに入れると、短期的な価格変動の影響を強く受けます。分割してエントリーすることで、平均取得価格を調整しやすくなり、心理的な負担も抑えられます。

損切りを設定しない

ポジションを建てた後は、できるだけ早めにストップ注文を検討しましょう。相場が大きく逆行したときに、損失が想定以上に広がるのを防ぐためです。損切り設定については、次の記事で詳しく扱います。

まとめとCTA

最初のポジションを建てることで、オンチェーン無期限先物取引の基本的な流れを体験できます。Hyperliquidは、従来は中央集権型取引所で提供されていたような深い流動性と高速な取引体験を、セルフカストディのオンチェーン環境に近づけています。

ただし、無期限先物は高リスクな取引です。まずは少額、低レバレッジ、明確な損切り方針から始めることをおすすめします。

資金管理と署名確認をより安全に行いたい場合は、OneKey AppまたはOneKeyハードウェアウォレットの利用を検討してください。OneKey Perpsを使えば、ウォレット管理とPerps取引を同じ流れで進めやすくなります。onekey.soからOneKeyをダウンロード、またはハードウェアウォレットを確認し、少額から実際の操作に慣れていきましょう。

FAQ

Q1:HyperliquidではKYCが必要ですか?

A:Hyperliquidは分散型プロトコルであり、現時点ではアカウント登録やKYCなしで、Web3ウォレットを接続して利用できます。ただし、デリバティブ取引に関する規制は国や地域によって異なります。自分の居住地のルールを必ず確認してください。

Q2:最低いくらからポジションを建てられますか?

A:Hyperliquidには最小注文サイズの制限があります。具体的な条件は最新の公式ドキュメントを確認してください。一般的には10 USDC以上で小さなポジションを建てられる場合がありますが、初回は画面の反応や損益表示を把握しやすいよう、50〜100 USDC程度から始めるのが現実的です。

Q3:初心者には成行注文と指値注文のどちらが向いていますか?

A:指値注文は手数料を抑えやすい一方、すぐに約定するとは限りません。成行注文はすぐに約定しますが、スリッページが発生する可能性があります。最初は成行注文で流れを確認し、その後に指値注文を使ってコストを抑える方法がわかりやすいです。

Q4:ポジションを建てた後、いつでも決済できますか?

A:Hyperliquidの無期限先物ポジションにはロック期間がなく、いつでも決済できます。「Positions」パネルの「Close」から、全額または一部を決済できます。

Q5:清算を避けるにはどうすればよいですか?

A:適切な証拠金率を維持し、資金のすべてを1つのポジションに投入しないことが重要です。また、ストップ注文を設定し、相場の変動が大きくなった場合には必要に応じて証拠金を追加することで、清算価格までの余裕を広げられます。

リスクに関する注意

この記事は情報提供のみを目的としており、投資助言または財務アドバイスではありません。無期限先物取引には高いレバレッジリスクがあり、証拠金の全額を失う可能性があります。十分にリスクを理解したうえで、自分が損失を許容できる範囲の資金のみを使用してください。

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