PhantomとHyperliquidを接続するには:Solanaウォレットで無期限DEXを使う場合の注意点
Phantom は Solana エコシステムで最も広く使われているウォレットの一つです。一方、Hyperliquid は Solana 上ではなく、EVM 互換の設計を持つ独自の L1 チェーン上で動作する無期限先物DEXです。そのため、Phantom と Hyperliquid の間にはチェーン構造上の違いがあります。
Phantom を Hyperliquid に接続すること自体は可能ですが、追加のブリッジ手順が必要になる場合があり、セキュリティや使い勝手の面でいくつか注意すべきトレードオフがあります。本記事では、接続方法を整理しながら、より一体化された体験を提供する OneKey Perps との違いも比較します。
Phantomウォレットとは
Phantom はもともと Solana エコシステムの定番ウォレットとして登場し、その後 Ethereum、Polygon などの EVM チェーン、さらに Bitcoin にも対応を広げてきました。Solana DeFi を日常的に使うユーザーにとって、Phantom は慣れ親しんだ使いやすいウォレットです。
ただし、Hyperliquid は Solana 上にデプロイされているわけではありません。Hyperliquid は独自の L1 チェーンで動作しており、入金は主に Arbitrum(Ethereum L2)経由で行います。
つまり、Phantom 内の Solana 資産を Hyperliquid で使うには、基本的にクロスチェーンのブリッジ手順が必要になります。
PhantomをHyperliquidに接続する2つの方法
方法1:PhantomのEVMウォレット機能を使う
Phantom は現在、Ethereum や Arbitrum などの EVM チェーンにも対応しています。Phantom で EVM モードを有効にし、対象ネットワークに切り替えれば、MetaMask と同じように WalletConnect 経由で Hyperliquid に接続できます。
手順は以下の通りです。
- Phantom を開き、ネットワークを Ethereum または Arbitrum に切り替える
- Phantom の EVM アドレスに USDC(Arbitrum ネットワーク)があることを確認する
- app.hyperliquid.xyz を開き、「ウォレット接続」から WalletConnect を選択する
- Phantom で QR コードを読み取る、またはモバイル端末から直接接続する
- USDC を Hyperliquid の証拠金アカウントに入金する
この方法は実行可能ですが、注意点があります。Phantom の EVM 機能は比較的成熟していますが、Hyperliquid で使われる EIP-712 署名との互換性は、実際の操作環境で確認する必要があります。一部の Phantom バージョンでは、複雑な構造化署名の表示や処理で不具合が起きる可能性があります。
方法2:Solana資産をArbitrumへブリッジする
資産の大半が Solana 上にある場合、たとえば SOL や SPL 規格の USDC を保有している場合は、まず Arbitrum 側へブリッジする必要があります。
一般的な流れは以下です。
- Phantom 内のスワップ機能やクロスチェーンブリッジ(例:Wormhole)を使い、Solana USDC を Arbitrum USDC にブリッジする
- Arbitrum USDC を自分の EVM アドレスで受け取る
- 上記の手順で Hyperliquid に接続する
ブリッジには追加コストが発生します。具体的には、ブリッジ手数料や各チェーンの Gas 代です。処理時間は数分から十数分程度かかることがあり、その間、資産はブリッジコントラクト内に置かれます。そのため、追加のスマートコントラクトリスクも考慮する必要があります。
PhantomでHyperliquidを使う際の主なトレードオフ
使えるが、操作の摩擦はある
Phantom から Hyperliquid を使うことは可能です。ただし、Solana 資産をそのまま Hyperliquid で使えるわけではなく、EVM アドレス、Arbitrum 上の USDC、WalletConnect、ブリッジといった複数の要素を理解しておく必要があります。
特に、Solana だけを普段使っているユーザーにとっては、EVM アドレスや Arbitrum の Gas、構造化署名の確認などが追加のハードルになります。
Solanaエコシステムとの相性は高い
Phantom の本来の強みは、Solana ネイティブの使い勝手にあります。Jupiter や Raydium などの Solana DEX、NFT マーケット、ステーキングなどを使う場合、Phantom は非常に自然な入口です。
すでに Solana を中心に活動しているユーザーが、Hyperliquid の無期限先物取引も Phantom に集約したいと考えるのは合理的です。ただし、専用に統合されたプロダクトと比べると、操作はやや煩雑になりやすい点は理解しておくべきです。
OneKey Perpsとの比較
Hyperliquid を継続的に使う予定があるなら、OneKey Perps のように無期限先物取引に最適化されたワークフローを検討する価値があります。
OneKey Perps は、ウォレット管理と Perps 取引の導線をより一体化しており、接続、署名、入出金、ポジション管理の体験がスムーズになるよう設計されています。Phantom で EVM モードやブリッジを組み合わせて使う方法に比べると、取引に必要な操作を整理しやすく、ミスを減らしやすい点が実用上のメリットです。
また、OneKey は Solana を含む複数チェーンの資産管理にも対応しています。そのため、Solana 資産の管理を完全に諦める必要はありません。Solana の日常利用と、Hyperliquid での無期限先物取引を分けて管理したい場合にも適しています。
おすすめの使い分け
判断の目安は以下の通りです。
- Solana エコシステムの利用が中心で、Hyperliquid はたまに使う程度:Phantom の EVM モードで対応できます。ただし、ブリッジや接続の手間は受け入れる必要があります。
- Hyperliquid の無期限先物取引が主な目的:OneKey Perps を使う方が、統合された操作体験と安定したワークフローを得やすくなります。
- Solana 資産管理と Perps 取引の両方を使いたい:Solana の日常管理は Phantom、Hyperliquid の取引は OneKey Perps、または OneKey に集約する方法が現実的です。
FAQ
Q1:PhantomのSolanaアドレスとEVMアドレスは同じですか?
いいえ、同じではありません。Phantom の Solana アドレスと EVM アドレスは、異なる鍵導出パスに基づく別々のアドレスです。同じシードフレーズから生成される場合でも、アドレスとしては独立しています。Hyperliquid で使うのは Solana アドレスではなく EVM アドレスです。
Q2:Solana上のUSDCをHyperliquidで直接使えますか?
直接は使えません。Hyperliquid では Arbitrum などの EVM チェーン上の USDC を使う必要があります。Solana USDC を利用したい場合は、Wormhole などのクロスチェーンブリッジを使って Arbitrum 側へ移す必要があります。ブリッジ中は資産がブリッジコントラクト内に置かれるため、一定のスマートコントラクトリスクがあります。
Q3:WalletConnectの接続が切れると、Hyperliquid上のポジションに影響しますか?
WalletConnect の切断は、基本的に画面操作に影響するだけで、オンチェーン上のポジション状態そのものには影響しません。ポジションは Hyperliquid のコントラクト上で維持され、再接続すれば操作を再開できます。
ただし、接続が切れている間に相場が大きく動いた場合、損切り注文を適切に設定していなければ損失が拡大する可能性があります。常にリスク管理を行い、必要に応じてストップ注文を設定しておくことが重要です。
Q4:PhantomはHyperliquidのEIP-712署名に対応していますか?
Phantom の EVM モードは、基本的な EIP-712 構造化署名に対応しています。ただし、実際の利用では、Hyperliquid 特有のバッチ操作など複雑な署名を扱う際に、互換性の問題が発生することがあります。大きな金額を扱う前に、接続の安定性や署名表示を確認することをおすすめします。
Q5:PhantomでSolana資産を管理しつつ、Hyperliquidで頻繁に取引したい場合はどうすればよいですか?
最も現実的なのは、用途を分ける方法です。Solana 資産の日常管理は Phantom で行い、Hyperliquid の無期限先物取引は OneKey Perps を使います。OneKey も Solana に対応しているため、必要に応じて資産管理を OneKey 側にまとめることもできます。それぞれの得意分野を活かすことで、操作ミスや不要な摩擦を減らしやすくなります。
まとめと次のアクション
Phantom を Hyperliquid に接続することは技術的には可能です。しかし、Solana と Hyperliquid のチェーン構造が異なるため、クロスチェーンブリッジ、EVM アドレス管理、WalletConnect の安定性、署名互換性といった課題があります。
Hyperliquid を継続的に使う予定がある場合は、OneKey Perps を試してみる価値があります。OneKey をダウンロードし、ウォレット管理から Perps 取引までを一つの流れで扱うことで、より整理されたオンチェーン取引環境を構築できます。
リスクに関する注意: 本記事は操作上の参考情報であり、投資助言ではありません。クロスチェーンブリッジにはスマートコントラクトリスクや資産反映遅延のリスクがあります。無期限先物は高レバレッジ取引により、短時間で証拠金の全額を失う可能性があります。ご自身のリスク許容度を十分に確認したうえで、慎重に利用してください。



