RabbyでHyperliquidを使う:上級者向け設定ガイド
RabbyはDeBankチームが提供するEVM対応のマルチチェーンウォレットです。署名前のトランザクションプレビュー、リスクスキャン、承認管理に強みがあり、DeFiをよく使う上級者から評価されているウォレットの一つです。
すでにRabbyを使っていて、Hyperliquidの永久先物取引を自分のワークフローに組み込みたい場合、本記事では設定手順と、上級者が確認しておきたいポイントを整理します。あわせて、Hyperliquidを主な取引環境として使うユーザーにとって、OneKey Perpsがどのような場面で実用的な補完手段になるかも解説します。
上級者がRabbyを選ぶ理由
Rabbyの主な価値は次のとおりです。
- 署名前のリスクプレビュー:トランザクションを承認する前に、その操作が資産残高に与える想定影響を表示します。
- マルチチェーンの自動切り替え:DAppが要求するチェーンに応じてネットワークを自動で切り替えるため、手動設定の手間を減らせます。
- 承認管理:各チェーン上のコントラクト承認を一覧で確認し、必要に応じて取り消せます。Revoke.cashのような機能をウォレット内で使えるイメージです。
- アドレスタグ:既知のプロトコルやアドレスを識別し、フィッシングや誤送信のリスクを下げる助けになります。
複数のDeFiプロトコルを頻繁に使うユーザーにとって、これらの機能は操作ミスのリスクを下げるうえで有用です。
RabbyをHyperliquidに接続する手順
前提条件
- RabbyのChromeまたはFirefox拡張機能をインストール済みであること(DeBank公式サイトから入手してください)。
- Rabby内のArbitrumアドレスにUSDCを保有していること。
- Hyperliquidへの入金にはArbitrum上のUSDCを使用します。
- USDCが別チェーンにある場合は、事前にブリッジでArbitrumへ移動しておきます。
ステップ1:RabbyでArbitrum対応を確認する
RabbyはArbitrumにネイティブ対応しているため、通常は手動でネットワークを追加する必要はありません。Rabbyのネットワーク一覧で「Arbitrum One」が表示されていることを確認してください。
ステップ2:Hyperliquidを開いて接続する
app.hyperliquid.xyzにアクセスします。- 「Connect Wallet」または「ウォレット接続」をクリックします。
- 表示される選択肢で「MetaMask」を選びます。RabbyはMetaMask互換モードでブラウザに注入されるため、この選択でRabbyが接続リクエストを処理します。
- Rabbyのポップアップで接続を承認し、初期化メッセージに署名します。
接続が完了すると、HyperliquidアカウントはRabbyのArbitrumアドレスと紐づきます。
ステップ3:USDCをHyperliquidへ入金する
Hyperliquid上で「Deposit」を選び、入金額を入力します。Rabbyにはトランザクションプレビューが表示され、主に次の内容を確認できます。
- どのコントラクトアドレスに、いくらのUSDCを送るのか
- 操作後にウォレット残高がどのように変化する想定か
- Rabbyのリスクデータベース上で、対象コントラクトがどのように評価されているか
プレビュー内容に不自然な点がないことを確認してから署名・送信します。送信後、USDCはHyperliquidの証拠金アカウントに反映されます。
ステップ4:取引操作を行う
建玉の作成、決済、ストップロス設定などはHyperliquidの画面上で行います。入金や出金のようなオンチェーン操作では、Rabbyの署名プレビューが表示されます。
一方、Hyperliquid上で実行される注文操作、たとえば建玉や決済は、通常オフチェーン署名として処理されるため、ガス代は発生しません。ただし、仕様や画面表示は変更される可能性があるため、操作前には必ず署名内容を確認してください。
Hyperliquid利用時に役立つRabbyの上級機能
トランザクションプレビューによる保護
HyperliquidへのUSDC入金や出金を行う際、Rabbyは資産の変動見込みを表示します。入金額の入力ミス、送信先の取り違え、意図しない承認などを防ぐうえで役立ちます。
上級者ほど、署名前に「送信先」「金額」「残高変化」「承認内容」を細かく確認する習慣を持つことが重要です。
承認管理
Hyperliquidへの入金では、USDCコントラクトに対するApproveが発生します。Rabbyの承認管理画面では、こうした承認を確認し、必要に応じて取り消すことができます。
外部ツールに移動しなくてもウォレット内で確認できるため、複数チェーンを使うユーザーにとって管理しやすい構成です。
複数アドレス管理
Rabbyでは複数アドレスを同時に管理できます。たとえば、短期トレード用のアドレス、ヘッジ用のアドレス、検証用のアドレスを分け、それぞれ独立したHyperliquidアカウントとして運用できます。
アドレス切り替えはRabby内で行えるため、戦略ごとに資金とポジションを分離したいユーザーに向いています。
アドレスのリスク識別
Rabbyは署名リクエスト内で、対象コントラクトやアドレスに関する既知のリスク情報を表示します。特に新しいプロトコルや、まだ十分に使い慣れていないDAppと接続する場合、追加の確認材料になります。
主な制約
RabbyはEVM DeFi向けの高機能ウォレットですが、Hyperliquidを中心に使う場合はいくつか制約もあります。
- モバイル中心の運用には向きにくい:Rabbyはブラウザ拡張機能としての利用が中心です。外出先でポジション確認や取引をしたい場合、専用アプリ型の体験と比べると不便に感じることがあります。
- Hyperliquid専用のネイティブ体験ではない:Rabbyは汎用EVMウォレットであり、Hyperliquidの取引体験そのものを最適化するツールではありません。
- ハードウェア連携は別途設計が必要:大きな資金を扱う場合は、ハードウェアウォレットとの併用を前提にした運用設計が望まれます。
Rabby vs OneKey Perps:上級者目線での使い分け
上級者が重視するのは、セキュリティ、コントロール性、操作効率のバランスです。RabbyとOneKey Perpsはそれぞれ得意領域が異なります。
Rabbyは、デスクトップ環境で複数のEVM DeFiプロトコルを利用し、必要に応じてHyperliquidにも接続したいユーザーに適しています。署名前の可読性、承認管理、マルチチェーン操作のしやすさは大きなメリットです。
一方、Hyperliquidを主な取引環境として使い、モバイルでも確認・操作したい場合や、OneKeyハードウェアウォレットを含めたセキュリティ設計を重視する場合は、OneKey Perpsをあわせて使う価値があります。
実用的なワークフローとしては、次のような使い分けが考えられます。
- EVM上の資金移動、承認確認、DeFi操作にはRabbyを使う。
- Hyperliquidでの永久先物取引や日常的なポジション管理にはOneKey Perpsを使う。
- 大きな資金を扱う場合は、OneKeyハードウェアウォレットを組み合わせて署名環境を強化する。
特にHyperliquidを高頻度で使うユーザーにとっては、Rabbyだけで完結させるよりも、OneKey Perpsを取引用ワークフローに組み込む方が、セキュリティと使いやすさの両面で現実的です。
FAQ
Q1:RabbyはHyperliquidの構造化署名(EIP-712)に対応していますか?
はい。RabbyはEIP-712の構造化署名に対応しており、署名内容を人間が読みやすい形式で表示します。これはMetaMaskと比べた際のRabbyの強みの一つで、複数のオンチェーン操作を行う上級者にとって特に重要です。
Q2:Rabbyの複数アドレス機能は、Hyperliquidの複数アカウント戦略に使えますか?
使えます。Rabbyに複数のアドレスを追加する、またはHDウォレットから派生アドレスを作成することで、それぞれを独立したHyperliquidの証拠金アカウントとして利用できます。
Rabbyのアドレス切り替え機能を使えば、戦略ごとにアカウントを切り替えられます。各アカウントのポジションと資金は独立しています。
Q3:Rabbyが対応するEVMチェーンは、Hyperliquidの入金経路をカバーしていますか?
はい。RabbyはEthereumメインネット、Arbitrum、Optimism、Baseなど主要なEVMチェーンに対応しています。Hyperliquidへの主要な入金経路をカバーするうえで十分です。
Q4:Rabbyを使う場合、Hyperliquidの入金承認は安全ですか?
入金時には、USDCコントラクトに対してHyperliquidの証拠金アドレスへの転送承認を行います。Rabbyは承認金額と対象アドレスを表示するため、署名前に内容を確認できます。
実務上は、無制限承認ではなく必要な金額に近い承認額を設定し、操作後にRabby内の承認管理機能またはRevoke.cashなどで承認状態を確認することをおすすめします。
Q5:Rabbyに既知の脆弱性や監査情報はありますか?
RabbyはDeBankチームによって開発され、公開リポジトリも存在します。ただし、セキュリティ状況は時間とともに変わるため、大きな操作を行う前にはDeBank公式サイトなどで最新情報を確認してください。
大きな資金を扱う場合は、OneKeyハードウェアウォレットなどのハードウェアウォレットを組み合わせる方が、より堅牢な運用になります。
まとめと次のアクション
Rabbyは、EVMエコシステムで活動する上級DeFiユーザーにとって非常に使いやすいウォレットの一つです。トランザクションプレビューや承認管理は、Hyperliquidへの入出金時にも有効に機能します。
ただし、モバイルでの利用やHyperliquidに最適化された取引体験、ハードウェアウォレットを含めた統合的な運用を重視する場合、Rabbyだけが最適解とは限りません。Hyperliquidでの取引頻度が高いなら、OneKey Perpsを併用することで、より実用的なワークフローを構築できます。
OneKeyをダウンロードし、OneKey Perpsでオンチェーン永久先物取引の操作感を確認してみてください。まずは少額で入出金と署名内容を確認し、自分のリスク許容度に合う運用方法を整えることをおすすめします。
リスク注意喚起:本記事は操作の参考情報であり、投資助言ではありません。オンチェーンDeFiプロトコルにはスマートコントラクトリスクがあります。永久先物のレバレッジ取引では元本をすべて失う可能性があります。リスクを十分に理解し、慎重に判断してください。



