Bitget、マスターカード(MA)株の無期限契約を提供開始

最終更新 2026年11月4日

Bitget、マスターカード(MA)株の無期限契約を提供開始

Bitgetは11月4日、マスターカード株の価格に連動する無期限契約を追加しました。これにより、暗号資産トレーダーは、株式市場に上場する世界的企業の値動きにレバレッジをかけて取引できる新たな選択肢を得たことになります。MA契約はUSDTで決済され、最大20倍のレバレッジに対応し、24時間365日取引できます。

発表時点で、Bitgetは395社の株価に連動する株式契約を取り扱っていました。今回の提供開始は、従来型金融市場へのエクスポージャーを暗号資産の取引環境に取り込む商品への関心が広がっていることを示しています。ただし、こうしたデリバティブは、実際に株式を保有する場合とは仕組みが異なります。

MA契約で利用できる取引機能

Bitgetが提供するのは、マスターカード株そのものを購入する商品ではなく、その株価に連動する無期限先物契約です。参照価格の上昇を見込む場合はロングポジション、下落を予想する場合はショートポジションを取ることができます。

この契約には、以下のような特徴があります。

  • USDT決済: 損益はマスターカード株の現物受け渡しではなく、ステーブルコインのUSDT建てで決済されます。
  • 最大20倍のレバレッジ: 想定元本の一部を証拠金として差し入れることで、ポジションを建てられます。利用可能なレバレッジ倍率は、プラットフォームの規定やポジションサイズによって異なる場合があります。
  • 24時間365日取引: プラットフォームが利用可能である限り、米国株式市場の通常取引時間外でも、ポジションを新規に建てたり管理したりできます。
  • 満期なし: あらかじめ満期日が設定されている従来の先物とは異なり、無期限契約は、トレーダーが決済するか強制清算されるまでポジションを維持できるよう設計されています。

この商品はデリバティブであるため、議決権や配当を直接受け取る権利など、株主としての権利は付与されません。配当や株式分割をはじめとするコーポレートアクションがどのように処理されるかについては、Bitgetの契約仕様を確認する必要があります。

24時間365日取引が株式エクスポージャーに与える変化

株価連動型の暗号資産契約が持つ魅力の一つは、米国株式市場が閉まっている時間帯でも、ニュースに反応して取引できることです。たとえば週末にポジションを保有している場合でも、次の通常取引セッションを待たずに調整できる可能性があります。

一方で、こうした柔軟性には価格形成上の注意点もあります。原資産である株式は、その主要市場で常時取引されているわけではありません。現物市場が閉まっている時間帯には、契約価格がマスターカード株のリアルタイムな取引所価格ではなく、取得可能な参照価格、ほかの市場での取引動向、市場参加者の予想などを反映する場合があります。また、時間帯によって流動性や売値と買値の差であるスプレッドが変動する可能性もあります。

取引を始める前に、プラットフォームの指数算出方法とマーク価格のルールを確認しておくことが重要です。契約画面に表示される価格と、強制清算の判定に使用される価格が異なる場合があるため、これらの仕組みを理解しておく必要があります。

レバレッジ、資金調達料、強制清算のリスク

利用可能な最大レバレッジが、そのまま適切な取引倍率であるとは限りません。20倍のレバレッジを利用した場合、価格がわずかに不利な方向へ動くだけでも、ポジションに充てた証拠金の大部分を失う可能性があります。プラットフォームの証拠金規定、手数料、その他の口座条件によっては、トレーダーが想定していたよりも早く強制清算されることもあります。

無期限契約では、ロングとショートのトレーダー間で**資金調達料(ファンディング)**が発生する場合もあります。資金調達率は時間とともに変動するため、ポジションの維持コストが高くなる可能性があります。ポジションを建てる前に、現在の資金調達率、決済スケジュール、取引手数料、証拠金要件を確認してください。

米国商品先物取引委員会(CFTC)が公開している仮想通貨取引に関するガイダンスでは、レバレッジ取引と価格変動の激しい市場によって多額の損失が生じる可能性について説明しています。

ポジションを建てる前に確認すべきこと

株価連動型の無期限契約には、原資産となる株式、デリバティブ商品、取引プラットフォームという複数のリスクが組み合わされています。取引前には、少なくとも以下の項目を確認しておくべきです。

  1. 参照価格とマーク価格: 契約がマスターカード株の価格にどのように連動するのか、また株式市場の取引時間外にポジションがどのように評価されるのかを把握します。
  2. 証拠金と強制清算のルール: 維持証拠金、強制清算の発動条件、分離マージンとクロスマージンのどちらが適用されるかを確認します。
  3. 取引コストの総額: 新規注文と決済注文の手数料、スプレッド、発生する可能性のある資金調達料を含めて計算します。
  4. コーポレートアクションへの対応: 配当、株式分割など、原資産の株式に影響を与える事象をプラットフォームがどのように処理するか確認します。
  5. 利用資格と資産管理: 居住地域でこの商品を利用できるかを確認するとともに、中央集権型取引所にUSDTを預けることのリスクを理解しておきます。

より広い視点で見る株価連動型無期限契約

株価連動型無期限契約は、暗号資産プラットフォームが、暗号資産そのものにとどまらない商品へと取扱範囲を広げていることを示しています。利用者にとっては、使い慣れた暗号資産取引のインターフェースを通じて、従来型金融市場の値動きにアクセスできる点が魅力です。

ただし、両者の違いを理解しておくことが重要です。トークンで決済されるデリバティブは、上場株式そのものではありません。24時間365日アクセスできる点をメリットとして活用するには、価格形成の仕組み、レバレッジ、取引コスト、プラットフォーム固有のリスクを事前に十分理解しておく必要があります。

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