OKXウォレット、X Layer上でのUSDT・USDCのガス代無料送金をサポート開始
キーストーン
• OKXはX LayerでUSDT・USDCのガス代無料送金を開始。
• x402プロトコルにより、ユーザーは安定通貨の送金を手数料なしで行える。
• 開発者向けにガスレスな支払い体験を提供するAPIが利用可能。
• X Layerは高スループットと低コストを実現し、EVM互換性を維持。
• セキュリティ対策として、公式ドキュメントに基づいたコントラクトの使用が推奨される。
2025年12月17日、OKXは、自社のLayer 2ネットワーク「X Layer」上で、USDTおよびUSDCの送金においてガス代が無料となる新機能を発表しました。この新機能は、OKXが独自に開発した「x402プロトコル」により実現されており、X Layer全体のインフラ最適化と、オンチェーンにおける主要アクションのコスト削減を目指す取り組みの一環です。OKXの開発者向けドキュメントによると、x402は安定したガス補助機能を提供し、USDTおよびUSDCによる支払いを完全にガス代不要で可能にします。ユーザーにとっては、OKXウォレット内で即座に、かつ安定したコストで安定通貨の送金が可能になり、開発者にとっては、ガスレスな支払い体験をアプリに組み込むためのAPIが提供されます。詳しくはx402概要をご覧ください。
X Layerでガス代無料送金が可能になる仕組み
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支払いを最優先としたプロトコル設計:
x402プロトコルは、HTTP 402ステータスコードにインスピレーションを得て、オンチェーンにおけるペイ・パー・ユース型のスムーズな決済を実現しています。OKXはこのx402をウォレットスタックに組み込んでおり、X Layer上でのUSDTやUSDC送金といった対象トランザクションに対して、リレイヤー(中継者)がガスを肩代わりする仕組みを導入。詳細やカバレッジに関してはx402 APIドキュメントを参照してください。 -
スピード重視・低コスト実現のL2設計:
X LayerはPolygonのCDK(開発者キット)を基に構築されており、「PPアップグレード」により、5,000 TPS(トランザクション/秒)という高スループットと、ほぼゼロに近いガスコストを実現しつつ、EVM互換性を維持しています。このような高効率な基盤があることで、高頻度での安定通貨使用時にもウォレット側でのガス代肩代わりが持続可能となっています。
(参考:PPアップグレード発表、X Layer概要) -
プロトコルとブリッジレイヤーにおけるステーブルコイン対応:
X Layerは、Circleによる「Bridged USDC Standard」に準拠したUSDCをサポートしており、統一された流動性とアップグレード可能な構造を確保。条件が整えば、ネイティブUSDCへの移行も可能です。また、OKXはUSDCおよびUSDC.eの正確なコントラクトアドレスをドキュメント化し、ユーザーと開発者双方にとって安全な使用を促しています。
(参考: USDC on X Layerドキュメント、Circle Bridged USDC Standard)
USDT・USDCの0ガス送金がもたらす価値
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Web2的UXでの支払い体験:
ガス代不要の送金は、「ガス用トークンを別途用意する」という初心者にとって最も分かりにくいハードルを取り除きます。特に、初めてクリプトを使うユーザーや、AI・自動化された支払いシステムにとって、このシンプルさは大きな利点になります。
(参考:x402 APIドキュメント) -
活動的なユーザーにおけるコストコントロール:
デイトレーダー、NFTコレクター、DeFiユーザーは、頻繁にステーブルコインを様々なアプリ間で移動させています。X Layer上でのガスレス送金は、こうした用途での摩擦を取り除き、より快適なユーザー体験を提供します。
(参考:PPアップグレード発表、X Layer概要) -
開発者にとってのシンプル性:
x402により、開発者はユーザーにOKB(ガストークン)を管理させることなく、ステーブルコイン送金を組み込めます。x402のAPIとSDKは、インターネット・ネイティブなUXを念頭に設計され、簡単に既存アプリに統合可能です。
(参考:x402 APIドキュメント)
実際の仕組みと使用方法
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対象トークンと範囲:
USDTおよびUSDCが対象で、X Layer上でOKXウォレットを使って送金した場合にx402によるリレー・インフラが送金を代行し、ガス代を肩代わりします。
(参考:x402 APIドキュメント) -
承認処理について:
通常のEVM系トランザクションでは、初回の「トークン使用承認」が必要になる場合がありますが、x402のフローではガス代不要の支払い体験を重視。初回承認がスポンサーされるか否かはOKXウォレットの仕組みにより決まるため、アプリ内のガイダンスやOKXヘルプセンターの最新情報を参照してください。 -
トークンアドレスとブリッジの確認:
X Layer上でUSDCを保管する場合は、正規のコントラクトアドレスを使用しているか確認し、USDCとUSDC.eの違いを理解しておきましょう。公式ドキュメントがアドレスを管理しています。
(参考:USDC on X Layerドキュメント)
L2エコシステムにおけるこの機能の位置付け
X Layerは、PolygonのCDKとAggLayerの戦略に則った構築で、流動性の統合とクロスチェーン連携を狙っています。CDKはValidium構成なども含み、多様なパフォーマンスとコスト面での優位性を提供。これにより、EVMツールの互換を保ちつつガス代無料送金の実現を可能にしています。
(参考:Polygon CDK概要、X Layer構成)
セキュリティ上の留意点
ガス代が無料でも、信頼性やセキュリティへの配慮は必須です。
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コントラクトとブリッジの確認:
USDCまたはUSDC.eを追加する際は、公式ドキュメントで指定されている正しいコントラクトを使用し、CircleやOKX推奨のブリッジ経路を選びましょう。
(参考:USDC on X Layerドキュメント) -
ウォレットのセキュリティを徹底:
シードフレーズや秘密鍵はオフラインで厳重に管理し、不審な承認処理には注意を払いましょう。特に法人・高額ウォレットを利用する場合は、マルチシグやハードウェアウォレットによる署名を活用し、役割分担を明確に。 -
エコシステムの更新情報に常に注意:
X Layerではネットワークアップグレードや手数料ルールの変更が発表されることがあります。主要な変更については公式の保守情報をご確認ください。
ユーザー向けクイックスタートガイド
- 最新バージョンのOKXウォレットをインストールし、ネットワークをX Layerに切り替えます。
- USDTまたはUSDCを選択し送金手続きを行うと、自動的にx402経由でガス代が肩代わりされます。
- 初めて資金をX Layerに持ち込む場合は、公式ドキュメントに記載された正規のブリッジルートを使用してください。
(参考:x402 APIドキュメント、USDCガイド)
開発者向けメモ
支払いアプリ、チップ、報酬配布、自動化商取引などの開発を考えている場合:
- x402 APIやSDKを用い、X Layer上でのUSDT/USDCガスレス送金を統合しましょう。
- リレー実行の結果に対して明確なエラー処理と冪等な構成を実装することが推奨されます。
- 例外時のUX(署名の再試行、エラーメッセージ表示など)も考慮して備えておくとよいでしょう。
(参考:x402 APIドキュメント)
安定通貨レールと消費者UXの融合へ
ステーブルコインはオンチェーン決済の主役でありながら、ガス代がUXの障壁となってきました。OKXは、高効率のL2であるX Layerと、ウォレットネイティブな補助プロトコルx402を組み合わせることで、Web2のような快適な支払い体験を維持しつつ、クリプトの柔軟性を活用する方向に進んでいます。AIエージェント、コンテンツ配信、マイクロトランザクションに取り組むプロダクトチームにとっても、このガスレス体験は魅力的な選択肢です。
(参考:x402 APIドキュメント、PPアップグレード、Polygon CDK概要)
ハードウェアウォレットと併用すべきか?
X Layer上でまとまった額のステーブルコインを保有したり、資金管理を行う場合、ハードウェアサインナーとの併用をおすすめします。OneKeyのようなハードウェアウォレットで秘密鍵をオフライン保管しつつ、対応アプリ内ではx402によるガス代無料送金も享受できます。このような構成は、組織やセキュリティ重視のチームにとって理想的な運用となります。



